白鳥の卵の歴史

瓢湖の白鳥

このお菓子の誕生には、二代目店主である渡辺浩一と初代の白鳥おじさん・吉川重三郎さん(故人)の交遊がありました。

瓢湖に白鳥が飛来しはじめたのは戦後の昭和二十四・五年ころ。当時はせいぜい二・三十羽に過ぎなかった。

その白鳥の世話に夢中になった吉川さんの「瓢湖」を白鳥の湖にしたいという熱い思いに共鳴したのが二代目でした。

白鳥の卵

「ゆかりの菓子を作ろう」同年二十七年、黄身あんを焼いて卵の形に丸め、すり蜜をかけて外皮にした試作品が出来上がりました。

吉川さんや友人・知人の太鼓判をもらい、商標登録など難題を乗り越え五年後に「白鳥の卵」として世に送り出したのが、現在も親しまれている「白鳥の卵」となります。

発売当時は甘味が菓子のバロメーター、最近は当世風に甘さを控えめにしています。「当店の味」にこだわりを持っていますが、素材本来の味を生かすことを大切に考えてお菓子をつくっています。

三代目店主 渡辺洋一