白鳥の卵の歴史
「白鳥の卵」は二代目店主 渡辺浩一 と初代「白鳥おじさん」吉川重三郎氏(故人)の親交から誕生した御菓子になります。
白鳥は明治時代末頃までシベリアから瓢湖へ飛来していましが、ある頃を境に全く飛来しなくなります。諸説ありますが理由の一つに「猟銃の普及」が原因と言われております。
しかし、昭和二五年頃に再び飛来しはじめます。
その美しい姿に魅了された吉川重三郎さんは「瓢湖を白鳥の湖にしたい」と強く思うようになり活動されました。
その活動に感銘を受けたのが当時の二代目店主 渡辺浩一でした。
しかし小さな菓子屋にどんな「協力」ができるのか?
思いついたのが白鳥にちなんだ菓子をつくり吉川さんの活動や愛した白鳥を広く知って貰おうという事でした
その思いから5年の歳月をかけ生まれた試作の一つ。
やさしく焼いた黄身餡のまわりに、当時は非常に貴重であった砂糖を贅沢に使った「すり蜜」と呼ばれる純白の衣を纏わせ「卵」の形に整えました。
この試作を食した吉川さんが太鼓判を押し商品化となりました。
これが現在も皆様に親しまれている「白鳥の卵」になります。
当時の水原町長 佐藤貞太郎氏(故人)の勧めもあり昭和三一年に商標登録を取得。
昭和四一年の第17回全国菓子大博覧会で「金賞」を受賞しました。
発売からの七十年、「変わらぬ伝統製法」を守りながら食材の風味を生かした製品作りを大事にしております、
吉川重三郎さんと2代目店主 渡辺浩一の特別な想いのこもった「白鳥の卵」
是非とも、ご賞味下さいませ。